おあいそ
外食の際に耳にする「おあいそ」。
何を意味するかは大体の方が知っているとは思いますが、本来の意味をご存知ですか??
今回はおあいその正しい意味とお会計にまつわるちょっとした豆知識をご紹介しようと思います。
結論から言いますと、
「おあいそ」とは、お店側がお会計や勘定の際に使う隠語で、客の立場で使うとちょっと失礼になってしまうということです。
何故か、
おあいそとは文字からもわかるとおり、愛想を指しています。
これは店側が客に対して、「大変愛想がなくて申し訳ないが、お勘定はこちらになります。」というような意味が込められています。
これは日本独特の謙遜の文化で、「本当はまだいて欲しいのだけれども、残念ですがお勘定はこちらになります。」というへりくだった表現になります。
まぁ日本の謙遜文化は定型文的な意味合いが強いので、客全員に対して本当にそう思ってやっているわけではないですね。
以上を踏まえると、客の立場でお勘定の際に、「おあいそお願い!」なんて言おうものなら、「この店には愛想が尽きたからもう帰るよ。」というような意味になってしまいかねません。
まぁお店で使っても店員に意味を知っている人がいてもほとんどスルーして、いちいち指摘されることはまずないと思いますが、かっこつけたつもりが恥をかいてるなんてことになりますので、「おねえさん、おあいそ!」とは言わないほうがいいですね。
また、日本でお会計を頼む際に指や腕をバッテンにして「これで。」みたいな感じでお願いする光景もよく目にします。
接待や相手に気を使わせたくないなど、サッと会計を済ませたいときは、使う方も多いのではないでしょうか。
こちらは間違ったジェスチャーではないですし、このシチュエーションなら他の意味にもならないですが、海外に旅行に行った際には意味が伝わらないこともありますので注意が必要です。
特にアメリカやヨーロッパなどではバッテン=会計にはなりません。
さらに店員が
「料理は大丈夫ですか?(何か必要なものはありますかの意味合いが強い)」
と聞いてくることがあります。
よく言葉を理解しないで、じゃあこれでといってバッテンをしてしまうと、料理が美味しくなかったと言っているようなものです。
そういったところではバッテンではなく、手のひらに何かを書くような仕草をすれば会計だと伝わります。
日本に比べて欧米では(十把一絡げに全部とは言いませんが)、クレジットカードで会計をする頻度が高いです。
クレジットカードですと、確認のサインを求められます。
ものを書く仕草
↓
クレジットカードにサインを書く
↓
お会計
という流れで、意味が伝わるのです。
日本でも最近はカード会計が増えてきていますので、同じようにやっても通じると思います。
「おあいそで!」とかバッテンして「これで。」よりはスマートでかっこよく見えますからぜひ使ってみてはいかがですか?
以上、おあいその意味と会計の豆知識でした!、